第19回活動レポート

2025/10/21

開催内容

テーマ

評価軸の全体像

概要

各社のアンケートをもとに事務局が提案する評価軸の上位目的、全体モデル、および今後について、参加企業・団体間で活発な議論が行われた 

タイムスケジュール

18:30~18:35 オープニング
18:35~18:45 評価軸を考える上での前提
18:45~19:15 上位目的と全体モデル
19:15~19:55 現状の課題点
19:55~20:25 今後のマイルストーン
20:25~20:30 クロージング

議論内容

上位目的
評価軸を作る上での上位目的は、「日本国内で企業活動を継続できるようにする」とし、まずは国内で策定・確立し、その後、国外へ展開するという前提で認識を共有しました 。この目的は、間接的に参加企業の発展につながることを目指します。

全体モデル(評価軸の特徴)
事務局が提案した評価軸のコンセプトは「企業評価を根拠とした個人評価」であり、次の2点が大きな特徴として示されました 。
 1. 企業評価、個人評価、自治体評価の3つが連携している。
 2. 企業が個人の行動変容をゴールに設定している(利用者は一般消費者で、購買行動を変えることを期待) 。
また、上流企業(toB企業)に対しては、業界ごとにポイントを付与し、取引先のtoC企業のランキングに加算する案が示されました。

議論のポイント
上位目的や一般消費者の購買行動への着眼点については概ね異論がなかったものの、以下の点について課題が提起されました。
 ・「環境にいいもの」の定義、および何を評価軸とするか(CO2、資源循環など)について、上位概念での議論が必要である。
 ・上流企業(toB)の評価をtoC企業のポイントにどのように結びつけるか、その結びつきが途中で薄まることへの懸念。
現状見えている課題点や、モデル変更の必要性について議論が行われました。
 ・公平性、共通軸  : 業界が異なる企業を複数の軸で評価するのは現実的に難しいため、共通の物差しとなる評価軸(共通
            軸)を設定することにフォーカスすべきではないか。
 ・個人のベネフィット: 個人の行動変容を促すためのインセンティブとして、ポイント以外のベネフィット(例:自治体の評価
            が高い場合の住民税の優遇など)が必要ではないか。
 ・自治体評価    : 個人の視点からは自治体ランキングへの関心が薄いという意見があり、個人と企業がメインであるとの
            認識が再確認されました。

今後のマイルストーン
評価軸公表までの議論項目と優先順位が共有されました。
事務局案の優先項目
  1. 個人評価のモデル
  2. 企業評価のモデル
  3. 個人の動機付け

次回以降の予定
今回の議論を踏まえ、今後は「共通軸の設定」や「モデルの決定」に焦点を絞ることが重要と再確認されました。
第20回SFLコンソーシアムは、2025年11月13日(木)に「個人評価軸の作成(仮)」をテーマに開催される予定です。